クライスラー300C



アッパークラスセダンの中でも個性的なスタイルで爆発的な人気を獲得したのが、クライスラー300C。今では現行モデルが全て販売終了し、中古市場でしか入手ができない状況だ。ここでは、この300Cを入り口にクライスラー社の歴史とその人気の秘密に迫ってみたい。

全長5メートルを超えるフルサイズのセダンとして発売され、そのたくましいボディと低いルーフ、大きなホイールアーチと大きなタイヤ、一目見たら忘れない歯をむき出したような押し出しの強いフロントグリルといった一度見たら忘れられない個性的なスタイルがクライスラー300Cの誇るルックスだ。

また、300Cにはクライスラーが誇るV8オーバーヘッドバルブ方式のヘミエンジンが搭載され、排気量は5.7リットル、最大出力340psという馬力あふれる車に仕上がっている。さらに、1958年以来、フロントエンジン・リア駆動方式(FR方式)を採用。この方式は、70年代後半まではアメリカ車の典型的な基本メカニズムだったが、自動車の小型化競争の中でフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF方式)にその座を明け渡した。

これらから生まれる300Cの走りは、ホイールスピンをさせ砂埃を巻き上げながら豪快に疾駆する、古き良き時代のアメリカ車のそれを想像させる。燃費に対する配慮としてエンジン負荷が減ると4気筒が休止することでやや燃費効率を向上させることはできるものの、燃費の悪さは否定できない。

エコカー、燃費といった現代のキーワードを笑い飛ばすかのようなこの車が個性的なアッパークラスセダンとしてヒットしたのはなぜか。この車が備えている不思議な魅力を知るには、まずクライスラーというブランドの歴史を知る必要がある。

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