クライスラーの歴史2

1950年代、60年代の絶頂期、拡大期を過ぎて1970年代に入ると、日本製の小型車の台頭や石油危機以降の石油の高騰の影で中型車・大型車を得意とするクライスラーの経営は危機を迎え、また強引な拡大路線による品質の低下が問題となっていった。
そのような苦難の時代においてクライスラーの社長となったアイアコッカ社長のイニシアティブのもと、1980年代〜90年代には、経営の合理化、ジープブランドの買収、日本車に対抗する小型車やミニバンの開発・発売などを行い、また、1987年にはジープブランドを所有する企業を吸収。そのジープの販売がクライスラーの経営に大きな助けとなるなど、80年代後半には一度は経営が立て直される。

1998年にはダイムラー・ベンツ車と合併し、ダイムラークライスラーとなる。
クライスラー300Cは、このダイムラークライスラーから発表され大ヒット、PTクルーザーと共に好調な販売を記録した。
その後、ダイムラークライスラーは中型・大型車中心のラインナップが災いし石油価格の高騰を背景に経営は苦戦を続け、2007年には、ダイムラークライスラーは投資会社サーベラスへクライスラー部門を売却。2008年に本格化した世界金融危機の影響により厳しい経営が続き、米国政府により追加融資などを受けたが、2009年には経営破たん。その後のクライスラーは、フィアット傘下のブランドとして、クライスラー、ジープ、ダッジ、ラムの4ブランドとモバーというカーアクセサリーブランドを有している。